1月26日

初めて会う友だちと遊んだ。こ

 

昼の12時過ぎ 阪急三宮駅東改札で待ち合わせ。

緊張よりも安心感があった。彼女の人柄、温かさからだろう。

 

北野へ向かい始める信号待ちでプレゼントを渡して貰った。

旅行先の宿にあったお香が良かったがそれは非売品だとかで近しいものを選んでくれたみたい。

落ち着いて眠りたい日は毎晩そのお香と思い出の中眠っている。

 

会話をしながら坂を登る。

 

異人館街へ向かう道中、にしむら珈琲北野坂店へ。

アンティークな雰囲気だが、緊張よりも安堵感が勝っていた。

飲んでみたかったアイリッシュコーヒーとケーキを注文した。

これは、これは良い。

 

再び坂を登る。

 

異人館街周辺へ到着、散策。

 

神社へ。

数年ぶりにおみくじを引く。大吉。

 

争い事 勝つ

 

硝子工芸館へ。

銀河や海を模したものに魅せられた。

 

散策

 

気になった坂があったから登ることにした。

廃墟が良かった。

この先何がある?というような住宅の裏道を行く坂を長い間登った。

 

その先にはベンチがあり、北野から神戸、海を見渡せる景色に辿り着く。

ベンチに腰掛ける。

『登ってきて良かったね』

 

この日、一緒だった友人に誕生日プレゼントに貰ったフィルムカメラを持ってきた。

景色を撮る。現像が楽しみだ。

 

異人館へ。まずはオーストリア

他国の文化をこの目で実感できるのは想像よりも素晴らしかった。

 

外でオーストリア産のワインでホットワインを飲む。

 

2階の展示へ。

バッハについてだった。

年表を細かく読んだ。

人の生まれから最後までを知れると言う事実に初めて感動した。

年表では空白の数年も、様々な不安や喜びがあり、美しさに感動したに違いない。

 

俺の最後はどんな風に綴られるのだろう。

 

気付けば終館直近、急いでデンマーク館を回る。

この国のヴァイキングの時代が好きだった。

またゆっくりと見る約束をした。

オランダ館も残っている。

 

坂を降り港へ。再開したというルミナリエへ。

飲み屋街や商店街、道中の古着屋などに寄りながら。

 

ルミナリエは神聖な音楽も相まって予想以上に良かった。

できるだけこの光や空間を目にしていたい、と思った。

 

夜ご飯はチーズを使ったご飯のお店へ。

美味しかった。ボリュームもなかなか。

2人して頑張って食べ切った。チーズケーキまで辿り着けなかったね。

 

帰りは神戸から電車には乗らず、来た距離を歩き三宮へ向かう。

閉店後、通行路と化した商業施設を通る。

18の頃にみた記憶のあるオブジェクトを暫く眺めていた。

 

周りの店が閉まり切った薄暗い広場で子供たちが走り回っていた。

この場所この時間もいつかこの子たちの思い出になるのだろうと思う。

 

三宮商店街を歩く。どこの店もシャッターが降りていた。いい空間。

22時くらいだろうか、商店街の明かりが消える。

ああなんと素晴らしいことか!興奮したね

 

小さな映画館を見つける。

公開中、予定の作品のフライヤーを眺める。

 

商店街を抜けると、大道芸が行われていた。

火を使ったジャグリング、火飲みや火吹き。

良いものには金を払うと決めている。

 

久しぶりに散策といったものをできた。

間違いなく温かい記憶。

また遊びに行こうと約束。

 

豊中へ着き、行きつけのお店を覗く。

見知った顔たちがいた。お気に入りのベルギージンを1杯飲む。

 

みんなに別れの挨拶をし、帰宅。

 

 

1月27日

この日は職場の人たちと4人で飲んだ。

初めて今の部署の人たちだけで休日を共にする。

 

18時頃に難波で合流した。

同世代、いつも気さくに話しかけてくれる人たち。

タメ口を互いに許し、休日も共にするようになった人たちからも改めて言われる

 

男性、女性とは別の俺と言う生物

どんな生活をし、今までどんな人とどんな恋愛をしてきたのか

全てが謎らしい

 

現実でもこう表さられる 

勝った!という気持ちになった

別に隠しているつもりはないのだけれど。

 

俺も俺自身がわからないとよく思う。きっとほとんどの大人がそうだろうな。

本当に好きなものなんて何もない気がしている。

過去にあった、生んだものは確かなのに。

 

23時半頃に解散した。

楽しかったな。

俺が楽しいと思ったことがみんな嬉しいらしい。

感情のない生物だとでも?

 

豊中へ着き、この日も夜を酒と溶かした。

バーにたまたま友人がやってきた。

マスターと3人で朝6時半まで互いに好きな曲、映像をただただ流し合うだけの時間。

 

 

2日間、密に人と過ごした。久しぶりだ。

良い疲れ方、というやつだろうな。

 

本当に好きなものは何か、最近嫌なことは何なのか、今が幸せなのかそうではないのか、こういった事柄が最近わからない、そういう期間なのかもしれないけど。

こういった日々個々は楽しいと思う。

人の温かさをどうでもいい、ではなくきちんと受け止めようと改めて誓う。

 

 

1月31日

 

日勤終わりに今年はまだ行ってなかったお店へ。

先輩がいた。今年初の挨拶。

最近は曲がよくできるらしい。でも歌詞に納得いかないものばかりだと悩んでいた。

俺がこの街に越したきっかけの1人。もう10年近くの付き合いになるだろうか。

当時彼が組んでいたバンドで1曲、曲作りから参加したりレックやライブにも参加したこともある。

歌もギターもこの人を超える人は中々いないと思う。

生み出すものについて話し合った。

 

お店で「仕事以外で言われて嬉しいことは何か」という話になった。俺にもその話が回ってくる。

先輩は困った俺を見兼ねてか言う

「この子は日常のことで何言われても嬉しいって思うことはない!でもな知ってんねん、良いギター弾くねって言われんのは嬉しいやろ?」

 

この日、ホットワインや熱燗日本酒をそこそこ飲み酔った。

雨の中、友人を含めて3人で煙を燻らした。

雨は良い。

 

帰り、先輩に向かって「良い曲作れよ!」と生意気なタメ口と共に手を振った。

 

 

2月2日

夜勤明けに久しぶりにバスに乗らず歩いて帰る。

引っ越してきた当時によく歩いていた道を歩く。

天気は晴れ、冬の冷たい空気の中、陽の暖かさをほのかに感じた。

この道を一緒に並んで歩いた人たちのことを想った。

今も変わらず、会おうと連絡せずにもふと会える人たち。

もうきっと会うことがない人たち。

俺だけが進んでないような気がするね。

 

道中の畑から土の匂いがした。

新しいスニーカーはまだ足に馴染んじゃいない。